毎年、米国と80以上の国でおよそ7,500のリトルリーグ野球とソフトボールの組織が公認され、4歳から18歳までの250万人以上の若者が参加しています。公認された各リーグは、リトルリーグ・インターナショナル(国際本部)から毎年発表される規則と規定に従って組織を運営することが許されています。
一般的に、この規則や規定は公認された各リーグが一貫した方法で運営されるのを確実にすると同時に、その参加者に対して、楽しく、教育的かつ刺激的な経験を与えることが出来ます。
国際本部の公認により、各リーグは自動的に501c(3)組織(米国に於ける免税非営利公益法人のこと)になります。各リーグは理事会メンバーを選出し、リトルリーグ・インターナショナルの規則と規程の援助のもと、自身の財政と組織、運営日程表を管理します。
各リーグは複数のリーグから構成される地区の一部となります。地区では傘下のリーグを支援する為の地区責任者(DA)とアシスタント(ADA)を選出します。地区責任者の具体的な役割は、各リーグの活動をコーディネートし、運営の支援を行うとともに、リトルリーグの規則と規定を履行することを支援します。
左下の図はリトルリーグ組織の構造と組織によるコミュニケーションの典型的な流れを説明しています。地域オフィスより下のレベルに於ける関係者は全てボランティアです。
リーグが公認されれば、最大10部門でのレギュラーシーズンの試合スケジュールを管理する権限が与えられます。さらに、初心者の為のティーボール部門と、身体的あるいは知的障害を持つ青少年のためのチャレンジャー部門とを運営することができます。レギュラーシーズンの終わりに、各リーグは10部門のうち8部門においてトーナメント試合への参加を決めることができます。通常、トーナメント試合は選手にとって、より競争的なものとなります。リーグは高い能力を持った選手を選抜してチーム(オールスター)を構成します。
各部門のトーナメントシーズンはワールドシリーズで終わりとなります。リトルリーグ野球(メジャー部門)は、ペンシルベニア州ウイリアムスポートで開催されます。さらに、他に7つの部門のトーナメントが同じ8月に米国のさまざまな州で開催されます。
リトルリーグワールドシリーズ(全ての部門)は8月にネットワークのESPN/ABC系列の全国的かつ世界的にテレビ放映され、さらにニューイングランド・スポーツ・ネットワークをはじめとするいくつかの地方局でテレビ放映されます。2011年には62試合以上が7500万の視聴者向けにテレビ放映されました。青少年スポーツにおいてこれだけの世界規模でのメディア露出がなされているのは唯一リトルリーグだけです。 2014年にリトルリーグは生誕75周年を迎え、2016年に第70回の世界選手権が行われました。