2022年重要なルール変更点

リトルリーグ国際本部は2021年12月にルールブックアプリを更新し、「2022年重要な変更点」を掲載し、順次公式ホームページにおいても、同様の記述を掲載した。一部、12連盟には先だってアナウンスした項目(第2トーナメント出場に関して)はあるが、この文書では国際本部公式ホームページに記載された文書を翻訳した。なお、2022年日本語版は近日中に発行される。

公認規定と競技規則

公認規定Ⅳ (i) 、競技規則2.00 同3.03(a)、トーナメント規則9(e)-全員出場義務と/打席(At-Bat)の定義:

国際本部による概説

全員出場義務における「at-bat」(打席)の定義を明確にした。全員出場義務の規定では選手がノーカウントから打席に入り、以下に記述された項目のうちの1つが満たされれば、出場義務を果たしたとして認められる。

  • 選手が打者としてアウトになる
  • 選手が打者走者※訳注としてアウトになる
  • 選手が出塁するか、得点したとき
  • 選手が出塁後にイニング、もしくは試合が終了したとき

※訳注:ここでいう打者走者とは、代走と交代すると全員出場義務を満たさなくなるいずれかの塁の走者を指す。(以下、すべてに共通)

公認規定Ⅳ(i)=2021年日本語版(以下=日)36ページ

全員出場義務:試合のスターティングメンバーは、少なくとも6個のアウトを取るまで守備につき、かつ少なくとも1回打席に立たなければならない。“守備における6つのアウト”とは、選手はそのチームが守備をしているとき、9つの守備位置の1つについているときに6つのアウトが記録されなければならないことを指す。

“少なくとも1回打席に立つ”とは:選手がノーカウントで打席に入り、凡退するか、打者走者としてアウトになるか、得点するか、出塁後、イニングまたは試合が終了することにより、その打席を完了することを指す。全員出場の要件を満たすためには、選手がノーカウントで打席に入り、次のいずれかが発生した場合である。

  • 打者としてアウトになる。
  • 打者走者としてアウトになる。
  • 出塁して得点する。
  • 出塁した後、イニングまたは試合が終了する。

ペナルティ:当該選手は前の試合において(i)項に対して完了していない分と、この試合で要求される分を完了するまで交代できない。

競技規則2:00 用語の定義=日65ページ

At-Bat:全員出場規定に対応した意味では、選手がノーカウントから打席に入り、アウトになるか、または出塁することを指す

AT-BAT(アットバット)
全員出場規定に対応した意味では、選手がノーカウントから打席に入り、以下のいずれかが発生した場合である

  • 打者としてアウトになる
  • 打者走者としてアウトになる
  • 出塁して得点する
  • 出塁した後、イニングまたは試合が終了する

規則説明:打席にいる間、上記のいずれかが発生する前に、他の走者がアウトになり、イニングの3アウト目が記録されイニングが終了した場合、その打者は次のイニングの先頭打者として出場しなければならない。
注:全員出場規定の要件を満たすために、その試合で初めて攻撃側で出場した場合、選手は次のいずれかが起こるまで試合に出場し続けなければならない。

  • 打者としてアウトになる
  • 打者走者としてアウトになる
  • 出塁して得点する
  • 出塁した後、イニングまたは試合が終了する

競技規則3.03(a)=日77ページ

控えの選手と交代して退いた先発出場(スターティングラインナップ)の選手は、交代前と同じ打撃順で試合に再出場することができる。ただし、その前に、次の条件を満たしていなければならない:
その控え選手は試合中に少なくとも1打席を完了していなければならない。

全員出場規定に対応した意味では、選手がノーカウントから打席に入り、以下のいずれかが発生した場合である

  • 打者としてアウトになる
  • 打者走者としてアウトになる
  • 出塁して得点する
  • 出塁した後、イニングまたは試合が終了する

規則説明:打席にいる間、上記のいずれかが発生する前に、他の走者がアウトになり、イニングの3アウト目が記録されイニングが終了した場合、その打者は次のイニングの先頭打者として出場しなければならない。

注:全員出場規定の要件を満たすために、その試合で初めて攻撃側で出場した場合、選手は次のいずれかが起こるまで試合に出場し続けなければならない。

  • 打者としてアウトになる
  • 打者走者としてアウトになる
  • 出塁して得点する
  • 出塁した後、イニングまたは試合が終了する

トーナメント競技規則9(e)=日151ページ

(e)この規則でいう「守備において連続する6アウト」とは、選手が9箇所のいずれかの守備位置についた状態で連続した6アウトを取ることを指す。「攻撃において最低で1打席」とは:選手がノーカウントで打席に入り、凡退するか、打者走者としてアウトになるか、得点するか、出塁後、イニングまたは試合が終了することにより、その打席を完了することを指す。

規則説明:打席にいる間、上記のいずれかが発生する前に、他の走者がアウトになり、イニングの3アウト目が記録されイニングが終了した場合、その打者は次のイニングの先頭打者として出場しなければならない。

注:全員出場規定の要件を満たすために、その試合で初めて攻撃側で出場した場合、選手は次のいずれかが起こるまで試合に出場し続けなければならない。

  • 打者としてアウトになる。
  • 打者走者としてアウトになる。
  • 出塁して得点する。
  • 出塁した後、イニングまたは試合が終了する。

公認規定Ⅵ、トーナメント競技規則4-投球規定 休息日のしきい値における適用除外と注

国際本部による概説

休息日のしきい値となる投手の投球数は、打者に最初に投げたボールから投球数で決定されることを明確にした。投手は公認規定Ⅵ(c)の適用による球数にいったん達すると、次打者に対しての投球はできない。休息日の決定要件にかかわる投球数のしきい値において、打者が打席を終える前に降板した投手は、当該打者に対する最初に投じた投球の投球数を採用する適用除外規定が追加された。

公認規定Ⅵ(c)=日40ページ (a)=日39ページ
トーナメント競技規則4(d)=日144、145ページ

(その他すべての適用除外の事例=同記述に関してはすべて同様に追加)

例外:一人の打者の打席中に、投手が規定Ⅵ(c)の適用による休息日のしきい値に達した場合、その投手は次のいずれかが起こるまで投げ続けられる。

  1. その打者が出塁する
  2. その打者がアウトになる
  3. 第3アウトが成立し、そのイニングが終了する
  4. その打者が打席を完了する前に投手が降板する

公認規定Ⅵ(d)=同40、41ページ
トーナメント競技規則4(e)=同145、146ページ

(その他すべてのしきい値に関する事例=同記述に関してはすべて同様に変更)

注2: 休息日のしきい値における投手の投球数は、その打者へ最初に投げられた球数で決定される。投手は、規定VI(c)の適用による球数を超えた後は、次の打者へ投球することができない。

競技規則 1.11(a)(2)公式ワッペン=同62ページ 

リトルリーグ公式ワッペンは、2022年から刷新され、すべての部門のプログラムに使える。このワッペンはリトルリーグロゴ(2020年発表のロゴマーク)と連動しており、部門に関係なく使える。また、購入希望者には新ワッペンの上に付けることができる「ロッカーワッペン(役職や地域を示す弓状の補助ワッペン)」も用意されている。なお、リーグがすでに旧デザインのワッペンを購入済の場合は、交換する必要はない。旧デザインのワッペンも購入は可能だが、在庫の関係上、数量は限られている。詳細については、LittleLeague.org/Patchを参照。

トーナメント規則トーナメント編成「選手の適格性」=同135ページ

国際本部による解説

「条件3」を更新した。国際トーナメントでいったん敗退した選手が、第2のトーナメントチームに選ばれる場合、年齢上位、年齢下位のどちらかの部門に選出されるのを許可する。選手は、記載された条件を満たし、トーナメントチームに選出されなければならない。

条件3:

1人の選手は1時点では1つのトーナメントチームにのみ所属し、そのチームでのみ練習することになる。リーグ会長、選手係、地区責任者(あるいはその代理人)が、登録書にいったんサインすると、その登録書に記載された選手は、そのチームがトーナメントで敗退するまで、その年の他のトーナメントチームには選抜できない。チームがリトルリーグ国際トーナメントから排除されると、そのチームの所属選手は、次の場合に限り、2番目のチームの登録書に追加されることができる。

  1. 選手が、トーナメント参加資格で概説されているすべての資格要件を満たしている
  2. チームの登録書に、追加選手用の空きがある
  3. 選手が、登録書に現在登録されている別の適格選手を置き換えることがないこと
  4. 選手がその部門でプレーできるかどうかの評価がされていること

リトル年齢9,10,11,12,13,14歳の選手は複数のトーナメントチームに選出される資格を持つが、実際に選出されるのは一時点ではいずれかひとつに限られる。選手は、一時点では複数のトーナメントチームに選ばれたり、共に練習したり、共に行動してはならない。条件3に記載されている状況でのみ、選手を2番目のトーナメントチームに選出することができる。