【テーマ8】
インフィールドフライを内野手が落としちゃった!ランナーはどうする?

 インフィールドフライ。知っていますね。リトルリーグの競技規則2・00を見てみましょう。「無死または一死で、走者が「二塁、または「二、三塁にいるとき、内野手が容易に捕球できるフェア打球(ライナーまたはバントの結果の飛球を除く)をいう。この場合、内野に位置する投手、捕手、外野手はいずれも内野手と見なされる。

 審判員は、打球が明らかにフェア飛球になると判断した場合は、走者の利益のために、直ちに″インフィールドフライ″の宣告をしなければならない(後略)」

 インフィールドフライが宣告されると、そのフライが捕球されるかどうかにかかわらず、バッターが自動的にアウトになります(ボールがなににも、ふれずにファールになった場合は別)。大昔、ある内野手がわざと簡単なフライを落球し、フライが捕られると思って塁に戻っていたランナーをフォースアウトにし、ダブルプレーを成立させたことがありました。このルールは、そういうずるいプレーを防止し、攻撃側を保護するためにつくられたのです。

 そこで問題です。意地悪なショートが、″容易に捕球できる″はずのインフィールドフライをわざと捕らずに、自分の目の前に落下させたとしましょう。二塁ランナーのキミは、どうしますか。二塁に戻る? それとも、塁が詰まっているのだから、三塁に向かう?

 ルールは、こう続きます。「この場合はボールインプレイであるから、通常の飛球と同様に走者は捕球の危険をわきまえて進塁してもよい。捕球された場合は、走者はリタッチ(再度の触塁)をして進塁することができる(後略)」

 もうおわかりですね。インフィールドフライが宣告されると打者は自動的にアウトですが、プレーは続いています。ただし、打者がアウトですから、ランナーは押し出されることはなく、進塁の義務はありません。キミがもし三塁に向かおうとするのは自由ですが、そのかわりにタッチアウトになる危険がある、というわけ。ランナーを混乱させようとして、わざとフライを捕らなかったショートのプレーに、まんまとはまってしまうことになるのです。

 あるいは三塁に向かわないまでも、「インフィールドフライだからボールデッド」とかんちがいし、塁を大きく離れてうっかりしていると、ショートがフライを捕ったときにタッチされてアウトになる危険もあります。くり返しますがインフィールドフライはボールイン」フレイ。無死か一死で一、二塁、あるいは満塁で、インフィールドフライが上がった場合、ランナーは自分の塁に戻ってじっとしているのが安全なのかもしれません。

 ただし、相手の内野手が万が一フライを大きくはじいてしまったら、先の塁を狙ってかまわない。ボールインプレイですからね。

 では、バントの場合はどうでしょう。ルールには”ライナーまたはバントの結果の飛球を除く″とあります。バントというのは、攻撃側が攻撃の手段として選んだ作戦。それが小フライになるというのは、その手段の結果のミスです。インフィールドフライは攻撃側を保護するためのルールですが、自分で選んだ作戦が失敗したのまで保護する必要はありませんね。インフィールドフライは宣告されない。ですから守備側としては、もしバントがフライになったら、捕球するふりをしてランナーを塁にくぎづけにし、わざと捕らなくてもいいのです(ただし、グラブに当ててはダメ)。そうすれば、ダブルフレーも可能でしょう。

 また、ライナーの場合もインフィールドフライにはなりません。打球が速いので″容易に捕球できる″かどうか、判断がむずかしいからです。ただし、「無死または一死で、走者が一塁。一、二塁。一、三塁。または満塁のとき、内野手がフェア飛球またはライナーを故意に落とした場合」は、故意落球で打者がアウト(リトルリーグ競技規則6・05−)、ボールデッドとなります。この″故意″とは、グラブまたは手に当てて落とすこと、と解釈してください。インフィールドフライと似ているようで、ちょっと違いますね。

(※リトルリーグの競技規則は、一般の公認野球規則とは若干ちがう部分があります。)



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