Q.フェアかファウルか決めるのは、野手の位置?ボールの位置?

 三塁側ファウルグラウンドにフライが上がりました。ファウルかな、と思われましたが、風に流されてライン際まで戻ってきます。三塁手はボールを追い、いったんグラブに当てますが、落としてしまいました。グラブに当てたとき、三塁手の両足は、ファウルグラウンドにあったとします。空中にあるときの打球は、フェアかファウルか微妙なところに見えました。

 「足がファウルグラウンドなら、ファウルでしょう?」

 そう思っているとしたら、とんでもないカン違いですよ。リトルリーグ競技規則の2・00、「用語の定義」を見てみましょう。

「FOUL BALL(ファウルボール) 左記の打球をいう。
(1)本塁と一塁間、または本塁と三塁間のファウル地域に止まったボール。
(2)一塁、または三塁を越えて、ファウル地域内、またはその上方空間をバウンドしていくボール。
(3)一塁、または三塁を越えたファウル地域内に、最初に落下したボール。
(4)ファウル地域内またはその上方空間で、審判員、プレーヤー、あるいは地面以外の物に触れたボール。」

 と4つの定義に、ふれたあと、(注)にこうあります。

 「ファウル飛球は、ボールとファウルライン(ファウル・ボールを含む)相互の位置関係によって判定する。野手がボールに触れたとき、ファウル地域にいたかフェア地域にいたかによって判定してはならない」。

A.ボールの位置によって判定されます

 つまり、足がどこにあろうが関係なく、ボールに触れた位置がどこか、ということです。それにしても、ファウルについて、なんとなくわかっているつもりでも、こうして文字にするとまだるっこいですね。

 同じような注釈は、FAIR BALL(フェアボール)の定義にもあります。ここで「ボールとファウルライン相互の位置関係によって」というのは、ボールがグラブに、ふれたときの位置によって判定することです。つまり、グラブがファウル地域にあればファウルであり、両足はファウル地域でも、グラブがフェア地域ならフェアなのです。ライン際のゴロに飛びつき、ナイスキャッチしたらどうでしよう。もし両足がフェア地域にあっても、打球がファウル地域なら当然ファウルですね。それと同じと考えればいい。

 では、ベースに打球が当たったらどうか。これも確認しておきましょう。リトルリーグ競技規則のフェアボールの定義(3)には、そのものズバリの記述があります。「一塁、二塁、三塁に触れたもの(はフェアボール)」。79年のプロ野球・巨人−阪神戦で、こんなことがあったそうです。阪神の打者が三塁線を抜く当たりを打ったとき、最初球審はフェアと判定しながら、あとになってファウルと変更しました。30分ももめたのですが、球審によると、「打球が三塁手の中畑清を素通りしてベースに当たったためフェアにしたが、三塁塁審に確かめると、打球は中畑を素通りしたのではなく、中畑のグラフに当たっていたのでファウルにした」。そのとき中畑はライン上に位置していましたが、グラブはファウル地域に出ていたので、判定を変えたとのことです。まるで今回の問題のようなトラブルだったんですね。

 リトルリーグ競技規則2・00には、フェア地域の定義もありますので、一度目を通してください(ちなみにファウルラインは、フェア地域に含まれる)。いずれにしても、ルールの理解があやふやなとき、野手は念には念を入れることが大切です。ひとり合点は禁物。問題の例でも、三塁手が、

 「ボールを落としたけど、足がファウル地域だったからファウル」と勝手に判断し、落球のあとに素早くプレーしなければどうでしょう。打者走者は、二塁まで達しかねませんね。もちろんこれは打者にもいえることで、どうせファウルだから……と全力疾走をおこたれば、みすみすアウトにもなるのです。



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