一塁手がはじいたライナーを二塁手が捕ったら?

 たとえば走者が一塁にいて、打者が一、二塁間に痛烈なライナーを打ったとします。これを一塁手がはじきましたが、地面に落ちる前に二塁手がキャッチ。打つと同時にスタートしていた一塁走者が帰塁する前に、二塁手がそのまま一塁を踏みました。さて、これは併殺になるでしょうか?

 ややこしいようですが、整理すると、二塁手のプレーが捕球になるかどうか、です。捕球であれば併殺は成立しますし、捕球でなければ打者走者のアウトだけ、ということです。『CATCH=捕球』 について定義した公認野球規則2・15には、これに直接ふれた記述はありません。ただ、「野手が飛球に触れ、そのボールが攻撃側チームのメンバーまたは審判員に当たった後に、いずれの野手がこれを捕えても“捕球”とはならない」とあります。逆から見ると、野手が一度ふれた飛球でも、攻撃側のメンバーか審判員に当たらずに、いずれかの野手がつかめば捕球、ということになりますね。

 「いずれの野手が」というのは、はじいた本人も含んでいます。こう考えたらわかりやすい。フライをポロッとしかけても、地面に落ちる前に捕れば“捕球”には変わりない。さらに2・15の【原注】 にはこうあります。「野手がボールを地面に触れる前に捕らえれば、正規の捕球となる。その間、ジャッグルしたり、あるいは他の野手に触れることがあってもさしつかえない(後略)」。問題のケースは、一塁手がはじいた打球を、本人ではなく二塁手がフォローして捕ったわけですが、それでも立派な“捕球”です。つまり、併殺は成立するのです。

 かつて1930年代の大り−グで、実際に似たようなプレーがあったそうです。ピッチャーがはじいたライナーが、捕手の頭上に飛んでいき、これをキャッチ。飛び出していた二塁走者は戻れずに、併殺となりました。

 ここで問題になるのは、外野フライのときのタッチアップのタイミングですが、先の公認野球規則2・15の原注は、こう続いています。「走者は、最初の野手が飛球に触れた瞬間から、塁を離れてさしつかえない」。つまり、捕球するか否かにかかわらず、最初の野手がボールに触れた瞬間にランナーはスタートを切っていいのです。

A.立派に捕球が成立します

 問題とは逆に、内野手が併殺を自論み、故意にライナーやフライを落とすプレーは、故意落球と呼ばれています。わざとライナーを落とせば、塁についたままの走者も打者走者もアウトにできるかもしれません。ですが、リトルリーグ競技規則6・05(l)は「無死または一死で、走者が一塁。一、二塁。一、三塁。または満塁のとき、内野手がフェア飛球またはライナーを故意に落とした場合(はボールデッドとなり、打者アウト)」として、頭脳的だがずるい故意落球というプレーを無意味なものにしています。

 では、宿題。こんなケースはどうでしょう。無死一、二塁で打者はバント。打球はl塁手前への小飛球となり、一塁手はあえてこれにふれずにゴロとして処理。ボールを三塁へ送り、二塁へと転送されました。これは、併殺となるのでしょうか?リトルリーグ競技規則2のインフィールドフライの定義、また6・05(l)の故意落球の規則を参考に考えてください。解答は次回で。

Q.三塁線の打球に三塁塁審はフェア、球審はファウルと判定したときはどうしたらいい?(長野県 K・H)

A.異なった判定が下されることはまれにありますが、その場合はリトルリーグ址服技規則9・04(C)によります。「一つのプレイに対して複数の審判員が異なる裁定を下した場合は、主審は審判員全員を集めて」判断するのに最適な場所、角度にいた審判員はだれか、などを協議し、決定を下します。プレーは、この最終決定によってのみ続行されます。おたずねのケースに限らず、球審がファウルといったからファウル、と早合点せずに、つねにインプレーであると想定してプレーしたほうが得策ですね。



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