Q.3アウト目とホームを踏むのが同時だったら、得点は認められる?

 一塁に限らず、同時はセーフ、というのはいつか勉強しました。ではたとえば、二死二、三塁からレフトにゴロが飛び、三塁走者が本塁を踏むのと、二塁走者が三塁でタッチアウトになるのとまったく同時だったらどうでしょう。得点は、認められるのでしょうか。一塁は同時セーフ、という根拠を復習しましょう。リトルリーグ競技規則6・05(j)によると、「打者がフェアボールを打った後、打者走者となって一塁に達する前に、その身体または一塁に触塁された場合」は打者アウトです。これを逆に読むと、“一塁に達する前”じゃなければアウトにならないということですね。同時というのは、一塁に達した“後”ではありませんが、“前”でもありません。アウトになるのは“前”に限るのですから、同時はセーフになるという解釈です。これは、一塁に限らずすべての塁で同じです。

A.認められません。

 ところが、得点の場合はちょっと違うのです。得点の規則である4・09(a)には、こうあります。「3人のプレーヤーがアウトになって1回のイニングが終了する前に、走者が正規に−塁、二塁、三塁、本塁へと進み、触塁する度に得点1点が記録される」。ルールになると、ふだんなにげなく使っているはずの得点という言葉も、なにかややこしくなりますが、ここで注目するのは“イ二ングが終了する前”という語句です。この問題の場合はどうでしょう。ホームを踏むのと、三塁でアウトになるのが同時ということは、イニングが終了した“後”ではありませんが、“前”でもありませんね。ですから、得点にはならないのです。

 なぜ、表現としては同じ“前”“後”なのに、走塁は同時セーフ、得点は同時では認められないということになるのでしょう。それは、前者は「(塁に達する)前ならアウト」、後者は「(イニングが終了する)前ならセーフ(=得点は認められる)」だからです。「前なら」という条件は同じですが、結果が逆なんですね。共通するのはどちらも、同時は“前”ではないことです。同時は塁に達する前でもないし、イニングが終了する前でもない。それならば、明言はしていなくても塁での同時はアウトじゃないし、得点と3アウト目が同時はセーフじゃない。書いているほうも、ややこしくなってきました。

 今回は、まるで国語の勉強のようになってしまいましたが、ルールというのは、いわば法律です。不備をなくすためには、どうしても回りくどい表現になりがちです。さらに野球のルールは、英文を訳したものですから、日本語としてはちょっとややこしいものになってしまうんですね。まあ君たちは、走塁は同時セーフだが、3アウト目と同時にホームを踏んでも、得点は認められない……と覚えておけばいいでしょう。

Q. センターフライが上がり、捕球したので、塁審はアウトを宣告しましたが、そのあとセンターが落球しました。判定はどうなるのですか。またこのとき、僕がランナーでしたが、いつタッチアップしたらいいのでしょうか。(K・Y)

A. 読者にいただいた質問です。リトルリーグ競技規則では、「野手が捕球し、その後の送球動作中にボールを落とした場合は、捕球したものと判定される」としています。質問のケースでは、送球動作中かどうかははっきりしませんが、アウトが宣告されたのは、塁審が「野手がボールを確保した」と判断したと考えていいでしょう。またタッチアップについては公認野球規則2・15の原注に「走者は、最初の野手が飛球に触れた瞬間から、塁を離れてさしつかえない」とありますから、捕球するかどうかを問わず、打球が野手のグラブ(もしくは体の一部)に触れたらスタートを切っていいのです。



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