【テーマ4】
三塁手がはじいた打球がランナーに当たっちゃった。ランナーはアウト?それとも…

 ランナーに出ていて、打球が当たったことはあるかな? そんなドジがいるの、と笑ってばかりもいられません。強い打球なら、プロ野球選手でもよけそこなうことがあるんですから。じゃあ、もし打球が当たった場合はどうなるのでしょう。そう、ふつうはランナーがアウトでボールデツド(プレーが中断する)になり、打者は一塁に生きるんですね。

 じゃあ、こんな場合は? 君が二塁ランナーだとします。ここでバッターは、三遊間に転がるいい当たり。君は抜けそうだと思って三塁に向かいます。ですが、三塁手は横っ飛びにつかもうとし、グラブに当てて打球をはじきます。このはじいたタマが、ランナーである君に当たったとしたら…。

 さらに、こんどは守備側の立場から。三塁手がはじいたボールがランナーに当たり、ちょうど遊撃手の前に転がった。もし一塁でアウトにできるタイミングだとしたら、遊撃手はボールを一塁手に投げるべきでしょうか。それとも、ランナーがアウトでボールデツド?

 答えは、ランナーはアウトではなく、インプレー。リトルリーグ競技規則5・09のf、〔注〕にこうあります。「フェアボールが内野手(投手も含みます)の股間または傍らを通り、すぐ後ろの走者に触れるか、あるいは内野手に当たり跳ねて走者に触れた場合は、ボールはインプレイであり、審判員は走者に対しアウトを宣告してはならない」

 平たくいえば、内野手が一度捕球するチャンスがあった打球は、もう打球とは見なさない、というわけ(ただし、たとえば三塁手が触れなかった三遊間の打球で、遊撃手にも明らかに捕るチャンスがあるときなどはのぞく)。この場合は、打球が「内野手(のグラブ)に当たり跳ねた」のですから、そのタマが当たっても走者はアウトじやないし、プレーは続いている状態です。

 だからランナーである君は、「タマが当たったからアウトだ」と早合点しないで、きちんと三塁ペースに進むべきだし、そのタマを捕ったショートは、間に合うタイミングなら一塁に送球するべきなのです。二塁走者がまごまごしていたら、追いかけてもいい。

 では、次の問題。ランナー三塁で、強いゴロが三塁方向に飛びました。二死ですからランナーは、思わず塁を離れます。ここで、強い打球は三塁ペースに当たり、はね返って、ちょうどファール地域にいたランナーの背中に当たってしまいました。この場合はどうなるのでしょう。

 規則7・07のfは、「フェアボールが内野手に触れるかまたは内野手を通通する前に、フェア地域内で走者に触れた場合」にランナーがアウトになるというものです。これをよく読むと、″フェア地域内″じゃなければ、つまリファール地域でランナーが打球にふれても、アウトではない、ということになりますね。つまり、このケースはインプレー。ランナーは生きています。三塁手はボールを捕って、ランナーがペースに戻るより早くタッチすれば、もちろんアウトです。

 またこの規則からは、たとえランナーが触塁していても、打球が当たればアウトということもわかります。するどいライナーなどの場合、十分考えられることですね。そしてランナーが、フェアかファールかぎりぎりの打球をよけるとしたら、どうせならフアール側によけたほうが安全、ということも示しています。もしよけて当たっても、ファール地域ならアウトにはなりませんから。

 つけ加えれば、フェアの打球が当たってアウトになるのはランナーだけとは限りません。たとえば、君がバントをしようとして、一塁線ぎりぎりの小フライになったとき。君は、「しまった」と思いながら、それでも一目散に一塁に走りますね。その小フライが、フェア地域で君の背中に当たったら…そう、君はアウトです。「フェアボールが野手に触れる前に打者走者に触れた場合」(規則6・05のg)、打者はアウトになる。打席の外のフェア地域で、当たりそこねのキャッチャーゴロをけってしまっても、同じことですね。

(※リトルリーグの競技規則は、一般の公認野球規則とは若干ちがう部分があります。)



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