ホーム>大会情報>世界選手権大会

2014年第68回リトルリーグ世界選手権大会

(8月14日~24日 米ペンシルベニア州ウィリアムスポート)

日本代表・東京北砂は国際の部決勝戦で韓国に敗れ、ワールドシリーズ進出は果たせず、3年連続の世界一はならなかった。日本は米国組準優勝のネバダ州と3位決定戦を行い、完封勝で3位の座を獲得した。国際の部優勝の韓国は米国組王者のイリノイ州を下し1985年大会以来29年ぶりに世界一となった。

最終戦で3位になった北砂


<日本(東京北砂)の全成績>

第1戦(8月15日、ボランティア・スタジアム)
日 本
0
0
1
0
0
0
ベネズエラ
0
0
0
0
0
0
(日)○高橋-冨田進
(べ)●カブレラ-インシアルテ

全員集合
第1戦14奪三振の高橋の力投

[評]日本の先発エース、高橋卓央は南米代表の強豪ベネズエラを相手に素晴らしいピッチングを見せ、先頭打者から5者連続を含む14奪三振を奪うなど1安打完封勝ちで、白星発進した。
 もっとも、日本は初戦の緊張感があったのか走塁ミスを連発。ベネズエラの先発、カブレラから8安打しながら、三回の金森優のタイムリーによる1安打のみに終わった。

第2戦(8月17日 ボランティア・スタジアム)
メキシコ
2
1
0
2
0
0
日 本
0
3
1
1
4
X
(メ)●ロドリゲス、テレツ-ヘレディア
(日)○藤松、金森、上島-冨田進
▽本塁打=ガルザ

第2戦2番手の金森
第2戦代打で鎌田が決勝2点適時打

[評]初回、日本はハプニングに見舞われた。1点を先制され、なおも一死満塁で捕手・冨田進がワンバウンドを体で受け止めたところ、ボールがプロテクターのクッションに挟まってしまい、球審はボールデッドを宣告。走者はそれぞれ進塁してメキシコに2点目が入ったのだ。抗議でビデオ判定も行われたが結果は変わらなかった。
 それでも、日本は同点で迎えた五回裏、代打・鎌田が勝ち越しの2点適時打を放ち、メキシコを突き放した。

第3戦(8月20日、ラマディ・スタジアム)
韓 国
0
0
2
0
0
2
日 本
0
0
2
0
0
0
(韓)崔、黄、權、〇金-韓
(日)高橋、●金森-冨田進
▽本塁打=黄、崔

第3戦の韓国戦に敗れた選手たち

[評]日本は2点を先行された三回裏、一死2,3塁から冨田進の安打と暴投で同点に追いついた。しかし、最終回、二番手の金森が韓国打線につかまり、一死から本塁打、二死から二塁打を浴びて2点を失って勝負をつけられた。
安打数では日本の6本に対して韓国は4本。日本のほうが上回っていたが、韓国の継投の前にあと1本が出ず、痛い黒星を喫して2012年大会から続いていた無敗記録がストップしてしまった。

第4戦(8月21日、ラマディ・スタジアム)
メキシコ
1
0
0
0
0
日 本
2
1
3
3
3
12
(メ)●ベラ、デラフェンテ、エレディア、ザンブラーノ-ガルサ
(日)〇竹内、上島-冨田進
▽本塁打=ガルサ(メ)、上島、金森2

メキシコ戦で3ランを放った金森を出迎える選手

[評]前日、韓国に惜敗したその悔しさを晴らすように日本の打線が爆発した。初回、上島、金森のソロホーマーであっさり逆転した日本は三回までに6点を奪って試合を決めた。
この日、大活躍だったのが韓国戦の敗戦投手となった金森で、1試合2本塁打4打点。特に2本目はコールド勝ちを決める“サヨナラ3ラン”で、ホームインの際はメキシコ捕手からも祝福のハイタッチを受けたほどだった。

国際組決勝(8月23日、ラマディ・スタジアム)
韓 国
0
7
0
1
1
3
12
日 本
0
0
0
1
2
0
(韓)〇黄、金、劉、崔-韓
(日)●藤松、金森、上島-冨田進
▽本塁打=韓、劉

国際の部決勝で韓国に敗れた北砂

[評]第3戦の3回戦で敗れた韓国との雪辱戦だった。だが、その敗戦で敗者復活戦に回るなど投手ローテーションも苦しく、先発・藤松が2回に猛打を浴びてしまった。
 この回、韓国は打者11人で7得点。藤松の後を受けて登板した金森は交代直後、打球が腰を直撃するアクシデントに見舞われた。金森はそれでも懸命に続投したが、序盤での大量失点の前になすすべがなかった。
 この結果、日本は3位決定戦に回ることになり、2012年(東京北砂)、2013年(武蔵府中)に続くワールドシリーズ進出が果たせず、同時に3年連続世界一という夢の記録挑戦も消えてしまった。

3位決定戦(8月24日、ラマディ・スタジアム)
ネ バ ダ
0
0
0
0
0
0
日 本
0
1
0
2
2
X
(ネ)●ヘアー、マチュリック、ゾーズドルフ、ジョーンズ-クレイトン、クロムウィック、ヘアー
(日)〇高橋-竹内
▽本塁打=高橋、竹内

3位決定戦から

[評]ワールドシリーズこそ逃したものの、日本は米国組準優勝のネバダを相手に快勝し3位となった。エースの高橋は切れのあるストレートを武器にネバダ打線を寄せつけず、散発3安打奪11三振の完封勝利、ワールドシリーズ進出こそならなかったが、最終戦をきっちりと締めくくった。
  選手たちは多くの観客からサインを求められ、この日、本塁打を放った竹内は「みんなが自分のことを知っていてくれました。それが力になった」と充実感に浸っていた。

〇…大会前半戦の話題をさらったのが、地元・ペンシルベニア州代表の女子、モーネイ・デービス投手(13)=写真=だ。デービスさんは、70マイル(約112㌔)の速球を武器に、中大西洋地区を制して世界大会に進めた主力投手。

その彼女が、大会初戦(15日)の対テネシー戦で2安打8奪三振で完封勝ちし、世界大会史上初の〝女子勝利投手〟となった。

チームは20日のネバダ戦、21日のイリノイ戦に敗れ、米国組決勝進出はならなかったが、「おそらく私は、MLB(米大リーグ)かNBA(米プロバスケットボール=彼女はバスケット選手でもある)でプレーする最初の女性になるわ」と彼女のコメントを外電は伝えている。

ちなみに、今大会では女子選手はカナダ代表のエマ・マーチ投手の2人。日本の女子選手では、1998年の鹿島リーグ(東関東連盟)の津島さやか一塁手がいた。

さやかさんは、1番打者としてカナダ戦で4打数3安打をマークするなど、チームに貢献。ワールドシリーズにまで進んだが、米国東部に敗れ世界一は成らなかったが、「決勝戦に大会史上初めて出場した女子選手」として話題になった。

また、さやかさんは、当時行われていたアトラクションのホームラン競争にも鹿島リーグ代表として出場、センターオーバーの本塁打をかっ飛ばしている。

力投するデービスさん

◆日程別試合結果◆

8月
試合番
対 戦 カ ー ド
14日
1
韓国
(アジア太平洋)
10-3
チェコ
(欧州アフリカ)
2
イリノイ
(グレートレイクス)
12-2
ワシントン
(北西部)
3
豪 州
3-16
プエルトリコ
(カリブ)
4
ネバダ
(西 部)
12-2
サウスダコタ
(中西部)
15日
5
カナダ
3-4
メキシコ
6
ペンシルベニア
(中大西洋)
4-0
テネシー
(南東部)
7
東京北砂
(日本)
7-3
ベネズエラ
(南 米)
8
テキサス
(南西部)
6-3
ロードアイランド
(ニューイングランド)
16日
9
豪州
10-4
チェコ
10
ワシントン
7-5
サウスダコタ
11
カナダ
0-10
ベネズエラ
12
テネシー
7-8
ロードアイランド
17日
13
韓国
8-5
プエルトリコ
14
ネバダ
13-2
イリノイ
15
メキシコ
5-9
東京北砂
16
テキサス
6-7
ペンシルベニア
18日
チェコ
3-5
サウスダコタ
17
メキシコ
6-2
豪州
18
ワシントン
4-11
テキサス
19
ベネズエラ
2-1
プエルトリコ
20
イリノイ
8-7
ロードアイランド
19日
テネシー
12-9
カナダ
21
メキシコ
11-1
ベネズエラ
22
テキサス
1-6
イリノイ
20日
23
東京北砂
2-4
韓国
24
ネバダ
8-1
ペンシルベニア
21日
25
メキシコ
1-12
東京北砂
26
ワシントン
13-14
コネチカット
23日
27
▼国際組決勝
○韓 国 12 - 3  ●東京北砂
28
▼米国組決勝
 〇イリノイ  7 - 5  ●ネバダ
24日
29
▼3位決定戦
 〇東京北砂 5 - 0  ●ネバダ
30
▼ワールドシリーズ決勝
韓国
1
0
1
1
1
4
イリノイ
0
0
1
0
0
3

※は順位決定戦

◆大会組分けと最終成績◆

米国組
勝敗
国際組
勝敗
イリノイ
(グレートレークス)
5勝2敗 韓国
(アジア太平洋)
5勝
ネバダ
(西部)
3勝2敗 東京北砂(日本) 3勝2敗
ペンシルベニア
(中大西洋)
2勝2敗 メキシコ 3勝2敗
テキサス
(南西部)
2勝2敗 ベネズエラ
(南米)
2勝2敗
テネシー
(南東部)
1勝2敗 プエルトリコ
(カリブ)
1勝2敗
ワシントン
(北西部)
1勝2敗 豪州 1勝2敗
サウスダコタ
(中西部)
1勝2敗 カナダ 3敗
ロードアイランド
(ニューイングランド)
1勝2敗 チェコ
(欧州アフリカ)
3敗