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第67回リトルリーグ世界選手権大会

(8月15日~25日 米ペンシルベニア州ウィリアムスポート)

優勝で集合
世界一で場内一周

 第67回リトルリーグ世界選手権大会は8月25日に最終日を迎え、国際の部を制した日本代表・武蔵府中が、米国の部で優勝したカリフォルニア州イーストレイク・リーグを6?4で下し、世界制覇を達成した。 武蔵府中は03年以来10年ぶり2度目、日本としては昨年の東京北砂以来2年連続9度目の世界一となった。

大会の詳細は米国本部HPをご覧ください。
http://www.littleleague.org/worldseries/index.html

<日本(武蔵府中)の全成績>

第1戦(8月16日、ボランティア・スタジアム)
チェコ
0
0
2
0
1
0
日本
3
3
0
0
1
X
(チ)●ベチェルカ、ホロウ、バブラ-ストディク
(日)○石田、小林、斎藤、永野、西野、竹尾-廣岡
▽二塁打=石田、高木2、宮尾、小林2▽三塁打=岡田
▽本塁打=石田

第1戦チェコ戦

[評]日本は初回、小林の2点適時二塁打などで3点を先制。2回には1番石田が左翼へライナー性の2点本塁打を放つなど3点を追加すると、満員の観衆で埋まったボランティアスタジアムにはコールド勝ちのムードが漂った。
ところが3回、チェコの8番打者に2点本塁打を浴びて流れが止まったのか、5回には失策絡みで1点を返され、3点差に詰め寄られた。それでも日本は6人の投手を1イニングずつ投げさせる継投で何とか逃げ切った。

第2戦(8月19日、ラマディ・スタジアム)
日 本
0
1
0
0
0
2
台 湾
0
0
0
0
0
2
(日)〇石田、永野、小林-廣岡
(台)●チョウ、イェー-ユアン
▽二塁打=岡田、ラン
▽本塁打=五味

台湾戦本塁打の五味を迎え入れる

[評]先発の石田は120㌔を超えるストレートを軸に、序盤から相手打者を翻弄する投球を見せていた。そのなかで日本は2回表、9番・岡田が二死から左越えの適時二塁打を放ち1点を先制。6回には4番・五味の2ラン本塁打で3?0とし、試合の流れを掴んだかに見えた。
ところがその裏、台湾は敵失と暴投で2点を返し、1点差に。スタジアムには台湾を後押しするような雰囲気が漂ったが、それでも日本の3番手・小林が最後の打者を中飛に打ち取り試合終了。大前監督は試合後、「ホッとしているというのが一番の気持ち。結構苦しめられました」と振り返っていた。

第3戦(8月21日、ラマディ・スタジアム)
メキシコ
0
1
1
0
0
0
日 本
0
1
0
1
3
X
(メ)●メンドサ、ロドリゲス-アルタレホ
(日)石田、〇竹尾-廣岡
▽二塁打=ロドリゲス、宮尾、小林、水島
▽本塁打=モンテス、石田、西野

メキシコ戦

[評]日本は1-2と1点ビハインドで迎えた4回裏、代打・西野のソロ本塁打で同点に追いつくと、続く5回には先頭の石田が右翼スタンドへ大会3号のソロ本塁打を放って勝ち越し。さらに二死から水島、小林の連続適時打で追加点を挙げ、これまで2試合で無失点だったメキシコ投手陣を攻略した。
大前監督は「ビデオを見たりして研究をしたところ、(メキシコ打線は)緩いボールに難点があると思い、(変化球が)曲がる投手を並べてみたのが良かった。ホッとしている」と、胸をなで下ろしていた。

国際組決勝(8月24日、ラマディ・スタジアム)
日 本
1
0
1
0
0
1
メキシコ
0
0
2
0
0
0
(日)西野、土田、〇斎藤、石田-廣岡
(メ)マンソ、●ロメロ-ファベラ
▽二塁打=モンテス
▽本塁打=五味、メンドサ

国際決勝本塁打の五味
国際決勝集合写真

[評]世界大会3度の出場を誇る大前監督の経験と勘、具体的には投手交代の判断が試合の流れを決定づけた一戦となった。
2回表、先発・左腕の西野が四死球と安打で無死満塁のピンチを迎えると、すかさず右腕の土田に交代。その土田は本塁封殺の内野ゴロ2つと空振り三振を奪い、無失点で切り抜けた。
修羅場をくぐり抜けたのはこれだけではなかった。2-2の同点で迎えた5回、無死一、三塁のピンチで、土田に代えて本格派右腕の斎藤を登板させると、三振、中飛、三振と踏ん張り得点を許さなかった。投手陣の踏ん張りに応えるように6回、4番・五味の勝ち越し本塁打を呼び込み、日本は苦しみながらも勝利を手にし、国際組王者となった。

ワールドシリーズ(8月25日、ラマディ・スタジアム)
米国
(カリフォルニア州)
2
0
0
2
0
0
日本
(武蔵府中)
2
0
1
0
3
X
(米)ホルマン、●ティビット、ウィリアムズ-アーチャー
(日)石田、斎藤、〇小林-廣岡
▽二塁打=廣岡、ウイッグス、エスピノサ
▽本塁打=高木2
▽観衆=2万8119人

2点タイムリーの廣岡
2本目のホームランを放った高木

[評]初回、先頭打者が死球で出塁したのを足がかりに暴投と適時打で米国が2点を先制。日本はその裏、大会初戦でノーヒットノーランを達成している先発ホルマンの立ち上がりの悪さにつけ込み、2つの四球と暴投、そして4番五味の適時打で2?2の同点に追いつき、3回には3番髙木の待望の1号ソロ本塁打で3?2と勝ち越した。
ところが4回に、米国に長打を集められて2点を失い、3-4と逆転され、5回には無死満塁の大ピンチを迎えてしまった。しかし、2番エスピノザの左飛で左翼・五味が本塁へ好返球で併殺。3番手の小林は3番モラを三振に仕留め、無失点で切り抜けた。
再三のピンチを凌いだ後の5回裏、日本は先頭の髙木がこの日2本目となるソロ本塁打を中堅へ運んで同点、さらに一死二、三塁から廣岡が左翼線へ2点適時打を放ち、この試合2度目のリードを奪った。
6回、小林は一死から連続四球を出したが、最後の打者を一ゴロ併殺に打ち取り、およそ3時間に及んだシーソーゲームを制した

■打撃成績

【日 本】
(1)9 石田和輝
1
0
0
(6) 宮尾 将
3
0
0
(5) 髙木駿平
2
2
2
(9)7 五味卓馬
3
2
1
(8) 水島滉陽
2
1
0
椎名仁太郎
1
0
0
(7)1 小林享輔
2
2
0
H1 斎藤恵太
0
0
0
特R 小林享輔
-
-
-
(2) 廣岡隆成
1
1
2
永野龍季
1
0
0
(4) 岡田大
1
0
0
西野清也
1
0
0
(3) 土田健輔
2
0
0
竹尾竜太郎
1
0
0
 
21
8
5

◆世界大会雑感◆

勝利投手の小林

〇…大前監督は試合後、「全日本選手権大会決勝の時もそうだったが、最後のマウンドは小林だなって思っていた。それを実行できて嬉しい」と感慨深げに話した。 
小林享輔は2年前、家族とともに東京へ避難してきた。福島原発の10キロ圏内にある自宅は今もそのままだ。
福島ではソフトボールをしていたという小林がリトルに入団するきっかけは、東京の避難所から散歩に出かけた時、たまたま武蔵府中のグラウンドを通りかかったことだ。当時、小学5年生。大前監督は「ウチに入って来た時、何とかこの子を野球選手にしてやりたいと思った。今年の予選が始まって、やっと任せられるようになり、チームの世界大会出場に繋がると思っていたが、まさか、世界のマウンドでそうなるとは」と驚きを隠さなかった。
世界一を決める大事な一戦の最後の2イニングを託され、意識したのは「いつも通りのピッチングをすること」。1安打無失点と好投し、夢舞台で勝ち投手になった。
日本から駆けつけ、全試合スタンドから声援を送り、小林の一番のファンである順子さんは「いつも大事な場面でリリーフするので、親としてはドキドキでたまらないです(笑)。でも、本当にありがたいこと。本人の頑張りもあると思うが、ここまで来られたのも、応援して下さった多くの方々のお陰です」と感無量だった。
「震災のことや被災したことは考えずにやってきた。この経験を生かして、シニア、高校ではもっと凄い選手になりたい」小林は目を輝かせていた。

◆日程別試合結果◆

8月
試合番
対 戦 カ ー ド
15日
1
パナマ
(南米)
9-4
プエルトリコ
(カリブ)
2
テキサス
(南西部)
4-8
ワシントン
(北西部)
3
豪 州
0-12
メキシコ
4
テネシー
(南東部)
2-3
コネチカット
(ニューイングランド)
16日
5
台湾
(アジア太平洋)
10-2
カナダ
6
カリフォルニア
(西部)
3-0
ミシガン
(グレートレイクス)
7
武蔵府中
(日本)
7-3
チェコ
(欧州アフリカ)
8
デラウェア
(中大西洋)
6-3
アイオワ
(中西部)
17日
9
プエルトリコ
4-0
豪州
10
テキサス
2-10
テネシー
11
カナダ
4-3
チェコ
12
ミシガン
5-6
アイオワ
18日
13
パナマ
0-13
メキシコ
14
ワシントン
7-9
コネチカット
15
カリフォルニア
15-3
デラウェア
16
台湾
2-0
武蔵府中
19日
豪州
2-5
テキサス
17
台湾
6-4
プエルトリコ
18
デラウェア
0-10
テネシー
19
パナマ
12-0
カナダ
20
ワシントン
6-5
アイオワ
20日
チェコ
5-3
ミシガン
21
台湾
7-8
パナマ
22
テネシー
5-6
ワシントン
21日
23
メキシコ
2-5
武蔵府中
24
コネチカット
3-6
カリフォルニア
22日
25
パナマ
2-4
メキシコ
23日
26
ワシントン
13-14
コネチカット
24日
27
▼国際組決勝
○武蔵府中 3-2  ●メキシコ
28
▼米国組決勝
〇カリフォルニア 12 - 1 ●コネチカット
25日
29
▼3位決定戦
 〇メ キ シ コ 15 - 14 ●コネチカット
30
▼ワールドシリーズ決勝
 〇武 蔵 府 中  6 - 4  ●カリフォルニア

※は順位決定戦

◆大会組分けと最終成績◆

米国組
勝敗
国際組
勝敗
カリフォルニア
(西部)
4勝1敗 武蔵府中
(日本)
5勝
ワシントン
(北西部)
3勝2敗 メキシコ 4勝2敗
コネチカット
(ニューイングランド)
3勝3敗 パナマ
(南米)
3勝2敗
テネシー
(南東部)
2勝2敗 台湾
(アジア太平洋)
2勝2敗
デラウェア
(中大西洋)
1勝2敗 プエルトリコ
(カリブ)
1勝2敗
テキサス
(南西部)
1勝2敗 チェコ
(欧州アフリカ
1勝2敗
アイオワ
(中西部)
1勝2敗 カナダ 1勝2敗
ミシガン
(グレートレイクス)
3敗 豪州 3敗